医龍の現状

医龍というドラマはわかりやすい構成で毎回非常に楽しみにしているが、悪役?である大学病院医療側の気持も解らないでもない。
「飛び込み出産」に病院が悲鳴、搬送拒否は2年で4倍(読売新聞)

 妊婦健診を受診せず、陣痛が始まって初めて病院に駆けつける「飛び込み出産」の増加に対し、「健診を受けていないため、母体と胎児の状態が分からず、責任が持てない」と病院側に困惑が広がっている。
−中略−
 別の病院関係者が打ち明ける。「飛び込み出産した後、出産費用を払わない人は病院によって3〜5割にも上る。病院にとっては、経済的なリスクも大きい」
−中略−
 出産を取り扱う医療機関の減少で、出産出来る病院を見つけられずに飛び込み出産になるケースもあるという。だが、同大付属市民総合医療センターの小川幸医師は、多くは〈1〉妊娠への対応が分からなかった若い未婚女性〈2〉低所得の(すでにお産を経験した)経産婦〈3〉不法滞在の外国人――の3パターンだと分析する。合併症やアレルギーを持つ妊婦も多い上、早産や未熟児の生まれる割合が高いなどリスクは高く、生まれた三つ子が全員死亡したケースもあるという。
−中略−
 厚生労働省は今年1月、健診を受けない妊婦が増えている実態を踏まえ、最低でも5回程度は公費負担するよう各都道府県などに通知した。同省によると、全国1827市区町村のうち、今年度から公費負担の回数を増やしたか、増やす予定なのは約23%。59%が来年度以降に増やすことを検討しているという。

立場によってかなり意見の分かれる問題でしょう。
病院の経営サイドの立場に立てばどうでしょうか?
出産にもしものことがあればたとえ病院側に問題がなくても訴訟沙汰になりかねません。病院の評判やそのリスクを勘案すれば飛び込み出産を拒否するのは当然です。
安全で健康な出産の為に必要な事前検診を出来るだけ受信できるようにすることは当然ですが、これを無条件に公費でまかなうことには慎重になってもらいたいです。
たとえば
・不法滞在外国人
・日本人以外の生活保護受給者
には制度として賄うのではなく、これこそ善意の市民団体の出番ではないでしょうか?
税金はもっと他に使い道があると思います。