朝ピーの記事を読んでいると報道の公共性に関して疑問が出てくる

パトカーに追跡され、バイクが衝突事故、男子高生が死亡
いや、「追跡され」では無くて、「逃亡しようとして」だろ?
だいたいなんでこの高校生はパトカーから逃げなきゃならなかったのかね?

無戸籍生徒らへの旅券発給ゼロ、外務省令改正効果なく
効果なくって、オイオイ。
話が大きくなった滋賀の女子高生に関して言えば、パスポートの発給を出来るようにしたのに本人やその母親が「前夫の姓が記載されること」に抵抗があって自分から受取を断ったんでしょ?
まとまった報道がなされないので思わずこの女子高生に同情してしまいそうになるが、この件を順序だてて解説すると。

女子高生と母と3人の夫(父)?
1.最初の夫A どうやらDVらしい
2.夫B 女子高生が生まれたのは母と夫Aとの離婚が確定する前。遺伝子上の父親
3.夫C 現在同居している男。勿論夫A,夫Bとは別人。

戸籍が無い理由
1.夫Aに居住地がばれるから出生届を出せなかった

当初の女子高生の要求
1.戸籍が無いためにパスポートが発給されず修学旅行に参加できない。パスポートの発給を希望

外務省の対応
1.戸籍は存在しないが条件付特例として発給できよう外務省令改正

ということです。外務省はグッドジョブでしょう。
これに対して滋賀の女子高生が

新たな女子高生の要求
1.夫Aの名前なんて嫌だ、現在使用している夫Cの名前で発給して。

とパスポートの受取を拒否したと・・・・もう、何をか況んやですね。
なにせ要求がかわっちゃってますから(乾笑
法は完璧では有りませんから極端な例外に関してはそれなりの弾力的な運用も必要です。
そういった意味で外務省令の改正は大きく評価できると思いますが、この女子高生の要求は遺伝子上も戸籍上も何の関係も無い人間の姓をパスポートという公文書上で名乗らせろという要求であり、これは外務省として到底対応できませんし、対応してはいけません。
この事件で嫌だなぁと思うのが集められた1万4千名の署名のこと。
これどうやって集められたんだろ?
私も学生時代に経験があるが、署名しないとは言えない雰囲気を作られるんだよね。
一緒に修学旅行へ行きたいと純粋に署名した学校関係者や周囲の方達は、今回の受取拒否をどう思ったろうか?
考え方が古いのかもしれないが、この問題は16年間もこの状況を放置しつづけた母親の責任がもっとも重いのではないでしょうか?