不信の根

転入:公立増え悲鳴 都中学校長会が私立中を批判(毎日新聞)


 問題行動や成績不振などを理由に私立中学を退学させられる生徒が急増し、転入先の公立中学校の教育活動に支障が出ているとして、東京都中学校長会(鈴木憲治会長)は14日、東京私立中学高等学校協会(近藤彰郎会長)に「安易な退学処分の自粛」を申し入れた。(後略)

私立をはみ出して来た生徒を引き受けるのは嫌だって事でしょうか?
逆に、公立校はおかしな生徒を退学に出来ないので私立の人気が上がっていることが理解できないのでしょうか?
いや、理解できているからこそ「余計な仕事を回すな」と憤っているのかもしれません(笑
記事内に「不登校で情緒不安定になった生徒に心ない言葉を浴びせて退学に追い込んだり、いじめの加害者を見せしめ的に退学にする事例もあった」と有りますが、前者は論外にせよ後者は何の問題もありません。子供を預ける親としては頼もしい限りです。
盛んに義務教育段階だからと公立側は意見しますが、義務教育を受ける権利は子供に有り、義務教育を受けさせる義務はその親に有ると私は理解しています。ですから公立/私立にかかわらず、素行に問題のある生徒は退学にし、他の生徒の学習機会を保護すべきです。その場合に退学になった生徒は猛省し、親は別の教育機会を探すべきだと思います。
公立への不信の原因を「ゆとり教育による学力の低下」に求めがちですが、個人的には自らの学生時代に経験した公立校の教師の実態に幻滅している事が大きいです。
そこに加えて実子の小学校教師の腐りっぷりと、そうならざるを得ないような極一部のおかしな保護者達。選択と排除基準*1の明確な私立校の人気が高まるのも無理からぬ事かと思います。

*1:生徒,親を含めて