説明責任

日本と欧米の社会/文化の違いを考えるときに
その根底に日本は性善説が前提となり欧米は性悪説が前提に
なっているようだという話をむかし何かで聞いたおぼえがあります。

性善説に立っているからこそ、あまり説明責任にかんして
うるさくはなかったんだろうなと考えているのですが、
どうにもこれを逆手に取る人が増えています。
しかも社会の中核を担う中高年にです。
経緯や自分の恣意的な行動をすべて無視してシワ寄せを
立場の弱い人間に向ける。
困ったものです。

逆に日本的に困ったところは、この説明責任を果たそうとしている
人たちの説明を言い逃れと糾弾する風潮です。
確かに本当に言い逃れもあるでしょう。
しかし、あくまでも説明なのですから問題点の洗い出しと
その対応に対するレビューができないものでしょうか?
例えば代理母出産。 
おそらく法務庁は明らかに代理母出産とわかるものには
出生届けを受理しないでしょう。
これをお役所仕事と糾弾するのは簡単です。
でも、真の問題は法整備が遅れていること。
われわれの矛先は法整備を怠る立法機関、国会へ向けられるべきなのです。