誰の質が低いのか?

骨髄ドナー、辞退相次ぐ 「適合」後に負担痛感(asahi.com)
骨髄バンクに登録している登録者数は増えているのに肝心の移植が思うように進まず、待機患者も増え続けているらしい。
依然務めていた職場の部下が実際に骨髄の提供を行ったのだが、その話を聞くと辞退するのも仕方がないかと思う。その理由をざっと挙げると。
1.休業補償なし
2.提供相手の情報なし
3.手術のリスク
色んな意味で問題が多い。
1は本人の休暇取得だけではなく、一緒に仕事している人間へも迷惑がかかる。
もちろん休暇の申請は理由に係らず許可するが、釈然としない*1人間も出てくる。
そして2、何処の誰かもわからない人間相手である。 ひょっとしたら犯罪者かもしれない。
また3も大きい。 成功しても骨髄を提供した側に不調が出ることもあるらしい*2が、これもあまり語られていない。
これで、提供できるか?
責任ある立場*3の人間が躊躇するのは当然だと思う。
で、この台詞

財団の正岡徹理事長は「目標登録数を増やすことと、ドナーの質を上げていくことを総合的に考えたい」と話している。

無償の犠牲が要求される側にたいして”質”なんて単語が出てくる時点で、この組織が登録者をどのように扱っているのかが判る。
質に問題があるのはいったい何処なんだろう?

*1:その行為にではなく、評価という点で

*2:症例が少なすぎてなんとも言えないtと思うが

*3:家族や職場に対して