北朝鮮ミサイル問題

これらの騒動と一連の日本政府、国際社会の動きに関して私は私自身の評価をまとめきれずにいる。理由は明確で「期待する、希望する結果」を明確に整理しきれていないためだ。
逆にこれを表明せずに、ひたすら現政権を批判するために批判している民主党の小沢党首には非常に落胆している。(実はこの人、昔は好きだったのだがw)
今回の問題を含めて我が日本の、いや正直に私個人の幸福を考えた場合にどのような結果がもたらされて欲しいのか、、考えをまとめてみたい。

望むべく状態

1.安全と治安の確保
以前にも書いたが平和では無い。北朝鮮による日本人拉致事件とそれに対する政府の対応、その結果もたらされている状況はわが身の事として考えると関心せざるを禁じ得ない。
また在日朝鮮人や査証なし入国で犯罪を繰り返す韓国人の扱いなど、どうしてみんな怒らないのだろう? 次に被害に遇うのはあなたのお子さんかもしれないのに?
2.軍事的緩衝地帯の確保
朝鮮半島全域が非友好国*1の影響下に入る事は国防上からは極めて避けたい状況だと思う。*2
韓国はその素行から信用に値しないが・・・まあ、経済的にはそれほど脅威でもないし、統一されれば在日に対する優遇措置の取りやめや、気持ちよく母国に帰っていただくことも可能だろう。
3.経済的反映の確保
日本の景気は回復傾向にあるとはいえ、貧富の格差が拡大するなど内在している問題は多い。貧困層の増大は犯罪の温床ともなるので全体の底上げを期待したい。遊んで暮らせるようにとは言わないが、諸外国に比べて日本国民であることをラッキーと感じられるだけの社会状況は作り出して欲しい。

今回の評価

上記をつらつらと読み直してみると、今回の事件は直接的に1に間接的に2,3に対する脅威となっている。
日本全土を射程に収めたミサイル+核兵器*3の存在は断固としてこれを排除する必要がある。
もう一つの選択肢として仮想敵国が核を所有した場合、それに対して日本も核を保有*4する方法もある。パキスタンとインドの例でも判るように、双方が核を突き着け合えば、結果として話し合いしか取る道が無くなるからである。
但し、この方法には一つ前提条件がある。それはお互いが同量の失うべきものを持っている事である。すなわち相互確証破壊の概念が通じるからこその話であり、北朝鮮のような失うものが無い国家*5や、根本的な価値観が異なる*6相手には通用し無い。
従って、北朝鮮核武装*7は未然*8に阻止する必要がある。
であれば、武力行使を視野に入れた今回の決議案採択はそれなりに評価すべきことではないかと思う。

さて、これから

北朝鮮が世界記録*9で国連決議を蹴った。
対北圧力を強めることは必死だが、その按配が難しそうである。
武力制裁は米中ロで誰が実施するかで三竦みみ状態*10になる事は必至で北朝鮮が暴発しない限り経済制裁で締め付けて行くのが主な手段 *11 になる。
どのような手が打たれるのか、韓国の動向を含めて注意して見て行きたい。

*1:中国,ロシア,北朝鮮

*2:日清,日露戦争の理由もこの点にある

*3:何も核弾頭に拘る必要は無い。極論すると放射性核廃棄物を詰めて大都市に落とすだけでも充分に脅威となる。

*4:本当に核武装する必要は無い。状況にもよるが非核三原則の破棄だけでも効果が期待できる。

*5:戦死か餓死かの2択の状況

*6:例えば宗教的な

*7:その他の大量虐殺兵器を含む

*8:それこそ、先制爆撃を行ってでも

*9:ボルトン国連大使公認記録

*10:米参加に中ロが反対、中単独はロが反対、ロ単独は中が反対

*11:冷静に考えると、このパターンで日本も太平洋戦争につり出されているw