G4

国連改革の一環で常任理事国を現行の5カ国(米英仏露中)からドイツ,ブラジル,インド,日本を加えた9カ国に拡張する案があります。これを巡って関係各国の対応が非常におもしろいのでとりあえず今日時点での私の知りえる現状をまとめておきたいと思います。
G4(ドイツ,ブラジル,インド,日本)
常任理事入りを目指して関係各国を説得中。争点となりえる拒否権に関しては向こう15年間の凍結案も。残念ながら大票田であるアフリカへの影響力が低く、それをどう克服するかがポイント。
米国
日本に関してのみ明確に賛成を表明。他に関しては保留中。ドイツは対EU,ブラジルは対中南米,インドは第3国への影響力といった問題があるため余り安売りはしないだろう。
英国
態度を保留中。
フランス
なんとG4の共同提案国に名乗り。米英と中国の影響力を(相対的に)薄めたいのが非常に明白。EUがらみでドイツとの仲が良いのも理由の一つか。
ロシア
日本に関してのみ賛成を表明・・・・意図がわからないw ソビエト崩壊後のロシア外交センスは目を見張る物がある。どうせ中国の拒否権でつぶれる話だから日本の不興をあえて被る事も無いとの判断?
中国
日本に関してのみ明確に反対。ただ残念なことにそれを大声で唱えても失笑を買うばかりとようやく気付いたか。で、靖国問題を言い訳に使おうと思っているらしい。売国奴政治家に負けずに政府は頑張ってもらいたい。ODAを日本から貰っておりながらそれを発展途上国にばら撒く狡猾さでアジア,アフリカの表を反対にまとめようとしている。この辺りのセンスを外務省には期待できないのだろうか?
パキスタン,イタリア,韓国
明確に反対。っていうかパキスタンにとってインド、韓国にとっての日本は国策として敵としているので賛成できない。イタリアの理由は不明だが、日本人とドイツ人の間で交わされるジョーク、「今度はイタリア抜きでやろうぜ!」に反発しているんじゃないかと半ば本気で信じていますw