ごろ寝読書

なんだかんだと最近は本を読んでいます。

中途採用捜査官
世の中の出来事を冷静に事実のみの言葉で構成すると面白いことが見えてきます。
例えばこれ、「エンタテイメントの世界に公平などという言葉は無い、なぜなら消費者はすべてのエンタテイメントを比較検討して購入するわけではないから」。
ここで言うエンタテイメントとはアイドルやゲーム、小説等、あらゆる娯楽商品だと思ってください。
確かにその通りです。　面白いから必ずヒットするとは限りません。
本を買う時の事を考えて見ましょう。
たまたま目に付いた物の中から気に入ったものを選んでいませんか？
当然、すべての候補を比較検討してから購入したりはしませんよね。
この物語の中ではあるビジネス書をヒットさせようと、あたかも売れているかのように見せかける裏技として、影響力の大きい(売れ筋を見極めようと地方の書店が注目する)東京の書店で実際に自腹で大量購入を行います。
その結果、ベストセラーと勘違いした全国の本屋さんが、自店の本棚に平積みにする、
たまたま目に付く場所に多く置かれる事になる訳です。
実はこの作者、リアルでも似たような事をしています。
ただし自腹で買い占めるなどと言う資本のかかる方法では無くネットで「どうせ買うならここで！」と某本屋を指定しているのですｗ

中途採用捜査官　＠ネット上の密室