ギルドの片隅で

文字色はIDの色 第5話


「あっ、みなさんこんにちは♪」
「よお」
「こんにちは」
「あら、今日はご機嫌ねw」
「そうですか? 実は選抜試験の神殿をクリアすることができたんです」
「ほぉう それは良かったね」
「ひとえにみなさんのご指導のおかげです。 ありがとうございました(ペコリ)」
「自分が頑張ったんだよ、おめでとう」
「良かったですね、おめでとうございます」
「まあ座って。 それで、どうやってクリアしたんだ? 教えてくれるんだろタダでw」
「(ボーイさん、こちらにもアイスコーヒーをお願いします)」
「実はあれから何度も試験に落ちたんです。 強力なテクも無ければトラップも使えない。
僕なんかには無理なのかなぁ と一度は諦めかけたのですが」

「ふんふん」
「もう一度PAPA3達の助言を思い出してみたんです。 絶対何かヒントが有ると信じて」
「うんうん」
「(・・・・ヒントなんて有ったのか?)」
「(・・・・かいかぶり過ぎね)」
「で、考えてみたんです。 どうしてOTo3はショットを使うのか? どうしてoneE3はマシンガンを使うのか? 僕は何か考え違いをしてるんじゃないか? って」
「なるほど、で何か答えが出たんだね」
「はい。 僕は今までいかに効率的に戦うかを考えていたのですが、皆さんの戦い方はいかに確実に勝つかを考えているんだって」
「ほぉう」
「具体的にはどうしたんだ?」
「(変な誤解をしてなければいいけど・・・・)」
「簡単な事でした。 スケープドールを持っていったんです。 15個ほど。
なんど倒されても気持ちだけは絶対に負けない。 最後は武器を装備していないのにも気付かずに、素手でリリーを殴ってましたw」

「(ああ、やっぱり)」
「一流のハンターズが守るのはたった2つの事でいい。
ひとつは生きて帰ってくること、もうひとつは依頼を完遂すること。
他は些事に過ぎないと言うことがようやくFumiya君にも理解できたようだねw」

「ハイ ありがとうございます!(ガバッ)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「(ゼッタイにいま思い付いたわね)」